在宅勤務のネット環境はどうする?最低限必要な回線速度と選び方

在宅勤務をするならネット環境を整えないとマズい理由。これで速くなる! PC / ガジェット
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今回は在宅勤務になった(or そうなりそうな)方のために、自宅のネット環境の改善をテーマに解説していきます。

ウチのネット環境でも、仕事で問題なく使えるかな…?

そもそも自宅にネット環境がスマホしか無いんだけど、何を用意したら良いの?

こういった方のお役に立てる内容になっています。

慣れない在宅勤務で不安もたくさんあると思いますが、まずはこの記事を読んでネット環境を改善し、快適にお仕事をするための準備を初めましょう!

在宅勤務でネット環境を整えないとマズい理由

在宅勤務をするならネット環境を整えないとマズい理由。

もしアナタの自宅のネット環境に「回線速度が遅い」「安定性が無い」といった症状があると、どういった場面で困るのかについて見てみましょう。

  • テレビ会議やグループ通話に参加できない
  • 社内や客先とのメール、ファイルの送受信ができない
  • インターネットで調べ物をする際に作業スピードが落ちる

その他にも、例えばWindowsの自動更新が始まってしまうと、気が遠くなるほどの待ち時間が発生することが想像できますよね。

この様に、ネット環境が整っていない状態で在宅勤務に移行すると、何かしらの場面で必ず苦労することになってしまうでしょう。

ネット環境の疑問「在宅勤務では回線スピードはどれくらい必要?」

ネット環境の疑問「在宅勤務では回線スピードはどれくらい必要?」

ネット環境の良し悪しは通信速度で判断します。

まず、あなたのネット環境ではどのくらいの通信速度が出ているのか、サクッとチェックしてみましょう。

googleで「スピードテスト」と検索し、「速度テストを実行」というボタンをクリックします。

検索するのが面倒くさい方はコチラをどうぞ➝ Googleでスピードテストを行う

「速度テストを実行」ボタンをクリックして少し待つと、以下の赤枠で囲っている部分に速度が表示されます。

無事に測定できましたか?

左の数値がダウンロード(下り)、右の数値がアップロード(上り)の通信速度です。

どれくらいの通信速度なら在宅勤務でも問題なく使えるの?

目安として、上下どちらも10Mbps(1秒間に10メガバイトの通信量)以上の速度が出ていれば、ストレス無く音声通話や、メール・チャットでの連絡、テキストファイルの送受信が行えると言われています。

ただし、ビデオ通話や動画・画像ファイルの送受信の場合は20Mbpsくらいは欲しいです。

さて、あなたのネット環境ではどのくらい速度が出ましたか?

「全然速度が足りなかった」「大丈夫そうだけど、もっと快適に作業がしたい」そんな方は、以下の内容を参考にしてネット環境を改善しましょう。

ネット環境を改善するために試したいこと3つ

ネット環境を改善するために試したいこと3つ

ネット環境の通信速度が遅い原因は色々と考えられますが、以下の項目を確認することで改善が期待できますので、「特に現状困っていない!」という人も念のため確認してみましょう。

  1. 使用しているLANケーブルの規格
  2. 契約している回線の種類
  3. 接続機器が対応しているWi-Fiの規格

なお、自宅にネット環境が無い方は失敗しない!ネット環境を導入する方法をご紹介を参考にして下さい。

1.使用しているLANケーブルの規格を確認しよう!

LANケーブルには規格が存在していることをご存知でしょうか?

意外と見落としがちな部分ですが、古い規格のLANケーブルが原因でネットワークの通信速度が落ちている可能性があります。

ウチは無線LANだから大丈夫!

無線LANであっても、ONU(モデム)と 無線LANルーターを接続するのにLANケーブルを使っている場合もありますので、油断せず確認してみましょう。(ONUとルーターが一体型の機種であれば心配ありません)

では、どんな規格だとNGなのでしょうか?以下の表をご覧ください。

規格名 最大通信速度 伝送帯域
CAT5 100Mbps 100MHz
CAT5e 1Gbps(1000Mbps) 100MHz
CAT6 1Gbps(1000Mbps) 250MHz
CAT6a 10Gbps 500MHz
CAT7 10Gbps 600MHz

上記のようにCAT5(カテゴリー5)のLANケーブルを使用している場合は、せっかく光回線(1000Mbps)を自宅に引いていたとしても、CAT5の最高速度100Mbpsまでしか出ません。

LANケーブルの規格は本体をよ〜く見てみると、以下のように記載されていることが多いので確認してみましょう。

LANケーブルの規格を見直してネット環境を改善しよう!
LANケーブルの規格を確認する

もしもCAT5のLANケーブルを使用していたら、CAT5e以上のLANケーブルに置き換えることで通信速度が改善するでしょう。

CAT5eとCAT6はどちらも1000Mbpsだけど、何が違うの?

「伝送帯域」の数値が違います。

伝送帯域が大きいほど通信にノイズが発生しづらくなるので、伝送帯域が100MHzのCAT5eと、250MHzのCAT6では、CAT6の方がより通信速度の向上が期待できます。

CAT6a以上って必要?

今後、光回線よりも高速にデータ通信が行える規格が登場した際にも対応出来ますし、伝送帯域がCAT6以下に比べて高いというメリットもあります。

今から新たにLANケーブルを購入するなら、CAT6a以上のLANケーブルで揃えることをオススメします。

2.契約している回線の種類を確認しよう!

「そもそも利用している回線が光回線かどうか」を確認します。

というのも、以下のように光回線とそれ以外の回線の通信速度には雲泥の差があるからです。

  • ISDN:128Kbps(0.128Mbps)
  • ADSL:50.5Mbps
  • 光回線:1000Mbps
    ※最高速度で比較

現在あなたが使用している通信プランが不明な方は、回線業者(NTTやKDDIなど)との契約書類に記載されているはずですので、手元にある場合は確認してみましょう。
※契約書類を紛失した場合でも、回線業者に相談すれば教えて貰えるはずです。

以下にオススメの光回線をいくつかご紹介しておきますので、「光回線以外の通信方式だったぜ!」という方は参考にして頂ければと思います。

なおISDNは2024年の1月に、ADSLは2023年の1月にサービス終了のため、迷っている方も早めに光回線へ乗り換えることをオススメします。

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3.対応しているWi-Fiの規格を確認しよう!

現在無線LANを利用している方は、あなたが使用しているパソコンと、無線LAN発信機の規格を確認してみましょう。

無線LANでは2種類(2.4GHzと5GHz)の周波数帯の電波が使われており、それぞれ以下の規格が定められています。

2.4Ghz 5Ghz
  • IEEE802.11b(11Mbps)
  • IEEE802.11g(54Mbps)
  • IEEE802.11n(600Mbps)
  • IEEE802.11ax(9.6Gbps)
  • IEEE802.11a(54Mbps)
  • IEEE802.11n(600Mbps)
  • IEEE802.11ac(6.9Gbps)
  • IEEE802.11ax(9.6Gbps)

下に記載している規格ほど新しく、そしてより高速な通信が可能です。(一般的には「11n」以上が高速通信と言われる)

基本的に全ての無線LAN機器は上記の規格に対応していますが、製品が発売した時期などによって、新しい規格に対応していないものも存在しています。

そういう場合は、以下の例のような通り扱いになります。

  • ルーター(送信側):IEEE802.11b/g/a/n/ac
  • パソコンA(受信側):IEEE802.11b/g/a/n/ac
  • パソコンB(受信側):IEEE802.11b/g/a

上記の場合、【ルーター ⇔ パソコンA】はIEEE802.11acで通信が行えます。

一方で【ルーター ⇔ パソコンB】の場合、パソコンBがIEEE802.11/n/acに対応していないため、双方間の通信はIEEE802.11aで行うことになります。

お使いの機器がどの無線LAN規格に対応しているかは、製品の型番で検索するなどして仕様を確認してみましょう。

会社で支給されているパソコンの場合は仕方がありませんが、もしあなたの自宅で使用している無線LANが古い規格しか対応していない場合は、最低でもIEEE802.11n以上に対応しているものに置き換えることをオススメします。

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失敗しない!ネット環境を導入する方法3つをご紹介

ここまで読んで、「ネット環境の改善ができていない」「そもそも自宅にネット環境が無い」といった方のために、新たにネット環境を導入する方法について解説していきます。

自宅にネット環境を導入する方法は以下の3つです。

  1. ホームルーターをレンタルする
  2. 固定回線(光回線)を引く
  3. モバイルルーターをレンタルする

③モバイルルーターは外出先でも使用出来るのが強みですが、「高速通信は1日○GBまで。それ以上は通信速度が遅くなります。」といった通信量制限が掛かるものが多いです。

在宅勤務では突発的にテレビ会議やファイルの送受信が発生することも考えられますので、通信量制限のかからない①ホームルーターまたは②固定回線(光回線)を導入するのがおすすめです。

以下にホームルーターと固定回線それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

ホームルーター
メリット
  • コンセントに専用の機器を刺すだけでWi-Fiが使える(工事の必要無し)
    ⇒ 早くインターネット環境が欲しい方におすすめ!
  • 光回線(1000Mbps)に匹敵する最大通信速度
    ⇒ 対応地域であれば光回線(1,000Mbps)と同等で利用可能!
  • 利用開始から数日以内であれば返品ができる
    ⇒ 万が一使いづらくてもノーリスクでキャンセル・返品可能!
デメリット
  • 利用が集中する時間帯に弱い
    ⇒ 安定供給を行うため通信会社が速度制限を行う可能性がある
  • 無線で電波を受信しているため、有線と比べて不安定
    ⇒ 大元の回線はSIMカード接続により無線で受信している
固定回線(光回線)
メリット
  • 自宅まで有線で引いているので安心・安定の高速通信
    ⇒ 光回線(1000Mbps)が利用可能!
  • 他台数接続に強い(ルーターの性能による)
    ⇒ パソコン以外(スマホ・タブレット・ゲーム機など)も接続したい方におすすめ!
  • 利用者が多い時間帯でも通信速度制限を受けない
    ⇒ 一軒家に住んでいる方はいつでも快適通信!
デメリット
  • 使用開始までに時間がかかる
    ⇒ 工事完了まで2週間〜1ヶ月程度は掛かる場合もあります
  • 集合住宅の場合は、他の世帯の使用状況の影響を受ける
    ⇒ 集合住宅の場合は、他の世帯の利用状況によって回線速度が下がる可能性が有る

どちらも一長一短ですので、あなたの状況や用途に応じて決めると良いでしょう。

ホームルーターでネット環境を導入する 

ホームルーターは、コンセントに刺すだけでインターネットが利用出来るようになるルーターです。

有線で自宅に引き込む固定回線と比べると安定性で少し見劣りするものの、対応エリアでの最大通信速度は光回線に匹敵しますし、取付工事が不要なので、申し込みから数日で使い始められる点が大きな強みです。

「急な在宅勤務命令でインターネット環境が必要になった!」といった方でも、数日で自宅にインターネット環境が導入できるでしょう。

✅ おすすめのホームルーター
【WiMAX 2+】 ※下り最大1Gbps(機種:HOME L02)
au、UQmobileユーザーは月額がお得になるプラン有り
お申込みから20日以内でれば解約違約金無料でキャンセル可能

固定回線(光回線)でネット環境を導入する

固定回線(光回線)は申し込みから導入まで2週間〜1ヶ月ほど時間が掛かってしまうのが難点ですが、高速な通信を安定して利用することができるため、「急を要しておらず、自宅で快適なネット環境が欲しい」といった人におすすめです。

光回線も色々な会社がサービスをやってるみたいだけど、どこの会社がオススメかな?

光回線である以上、どれを選んでも快適であることに変わりは無く、また月額料金も大差ない状況です。

少しでもお得に利用したい方は、以下を基準に選ぶとよいでしょう。

  • 現在使っているスマホと同じキャリア(月額料金の割引が受けられるプラン有り)
  • キャッシュバックの金額が多い
  • よく使うサイトのポイントと連携している

特にキャッシュバックでは数万円単位の大金が手に入るものもありますので、色々と探してみると良いでしょう。

✅ オススメの固定回線(光回線)
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最小限のネット環境で安く済ませたい人にオススメのモバイルルーター

メールやテキストファイルの送受信しか使わなそうだし、在宅勤務が終わったらネット環境は要らなくなるんだけど、安く済ませる方法は無いかな?

こういった方にはクラウドWi-Fiがオススメです。

クラウドWi-Fiは年間契約などの縛りが無いため、最低レンタル期間の1ヵ月が経過した後であれば解約時に違約金を支払う必要がありません。

通信速度は下り最大150Mbpsですが、テキストの送受信レベルであれば問題なく利用できるでしょう。

また、他のモバイルルーターにありがちな「1日○GBまでは高速。それ以上は低速」といった縛りがないので、通信量を気にせず利用できる点もGOOD。

とりあえず1ヶ月使ってみて、使いづらかったら解約する、といった使い方もできるので、「できるだけ安く済ませたい!」という方は試してみてはいかがでしょうか。

クラウドWi-Fiの公式サイトを見る

在宅勤務は最適なネット環境で!

在宅勤務をする方へ向けて、ネット環境の改善方法について解説してきました。

会社とは違って色々な設備が整っていない自宅でのお仕事ですので、思うように仕事が進まず辟易としている方もいるかと思いますが、出来ることから少しづつ改善して、乗り越えていきましょう!

それでは、今回はこの辺で失礼します!