WebエンジニアのMac使用率は異常!
というのも、私の取引先のWebエンジニア(デザイナー)の方とスクリーンショットでやり取りをすると、高確率でMac特有のトップメニューやDockが写り込んでいます。
マイナビニュースによると、2020年3月のデスクトップOSシェアのうちWindowsが89.2%、Mac OSは8.9%となっていますが、Webエンジニア界隈ではWindowsとMacのシェアが逆転しているといっても過言ではないくらいのMac率の高さです。
MacとWindows、どちらも高性能なパソコンであることに変わりは無いのに、なぜWebエンジニア界隈ではMacユーザーが多いのでしょうか?
ちなみにGoogleで「Mac Webエンジニア」「Mac メリット」と検索をしてみると、以下のような意見を目にします。
- Macは外観がおしゃれ!
- MacのRetinaディスプレイがきれい!
- Macを使っているという事実だけでテンションが上がる!
確かにそうかもしれません。でも、もっとWebサイト制作の実務的な部分での理由を探している方も多いと思います。
ということで、実際にWebエンジニアとして1年間働いたWindowsユーザーの私が「ここはMacの方が良いな〜」と思うポイントについてご紹介していきます。
同じ様な疑問を抱いている方の参考になれば幸いです。
WebエンジニアにMacユーザーが多い理由
私が思うWebエンジニアがMacを使うメリットは以下の4つです。
- ヒラギノフォントが標準搭載されている
- Safariが使える
- 「クライアントの開発環境と同じ」である安心感が得られる
- iPhoneとの親和性が高い
「Macのデザインの方がWebエンジニアの琴線に触れやすい」などのフィーリングの部分は一旦置いておいて、実務的な部分で感じているメリットが上記になります。
以下から詳しく解説していきます。
①Macにはヒラギノフォントが標準搭載されている
MacがWebサイト制作に適しているポイントの一つとして、ヒラギノフォントが標準搭載されているという点が挙げられます。
ヒラギノフォント…?
ヒラギノフォントは字游工房というメーカーによって開発され、iPhoneやiPadの標準日本語フォントとしても採用されているフォントです。
上記の理由から、WebデザイナーがWebサイトのデザインを作成する際にも、ヒラギノフォントを採用する場面が非常に多いのです。
しかしながら、Windowsにはヒラギノフォントが標準搭載されていません…。
そのため、Webデザイナーが作成したデザインデータにヒラギノフォントが使用されていても、Windowsの中にある別のフォントに置き換えた形でしか見ることができないという状況に陥ります。
フォントはその種類によって横幅や太さがそれぞれ異なるため、他のものに置き換わってしまうことでデザインのバランスが損なわれてしまうのです。
その点、Macにはヒラギノフォントが標準搭載されていますので心配無用ですね!
②MacはSafariが使える
Webエンジニアにとって、「どのブラウザで見ても、正常にWebサイトが表示されるか」の確認は非常に大切な作業です。
同じサイトでも、ブラウザによって意外と見え方が違ったりするからね!
したがって、Webエンジニアは複数のブラウザでWebサイトの表示チェックが出来るのが望ましいです。
特に、iPhoneのデフォルトブラウザである「Safari」での見え方は優先度が高いのですが、Safari(Windows版)の開発は2012年頃に終了しており、現在公式サイトでは配布が行われていません。
MacであればSafariの最新版が利用可能ですので、もちろん見え方の確認は容易にできますね。
③「クライアントの開発環境と同じ」である安心感
WebエンジニアのMac使用率が9割以上(あくまで私の体感です)というお話を冒頭でお伝えしましたが、やはりMac同士でのやり取りの方が、情報の伝達がスムーズに行えると感じます。
WindowsとMac間では以下の点でスムーズにやり取りが出来ない場合があります。
- 同じフォントなのにWindowsとMacで名称が異なる
- 使用しているソフトがどちらかのOSにしか対応していない
- 同じブラウザでも、Windows版とMac版で見え方が違う場合がある
同じフォントなのにWindowsとMacで名称が異なる
例えばWindowsとMacの両方に標準で入っている游ゴシックというフォントですが、実は以下のような差異があります。
Windows | Mac | |
---|---|---|
名称(日本語) | 游ゴシック | 游ゴシック体 |
名称(英語) | Yu Gothic | YuGothic |
フォント太さ種類 | Light Regular Medium Bold |
ミディアム ボールド |
細かい違いのように見えますが、名称が違うことによって、Photoshop等でデザインデータを開いた際に「”游ゴシック体”が見つかりません」という旨の警告が表示され、手動で”游ゴシック”を割り当てるといって作業が必要になります。
また、使用できるフォントの太さに違いがあるため、仮にWindowsで「Reglar」のフォントを使用したとしても、Macからは他の太さに割り当てなければなりません。
全てのフォントで游ゴシックの様な差異がある訳ではありませんが、時々「ん?」と思うフォントがあるのは事実です。
使用しているソフトがどちらかのOSにしか対応していない
例えば取引先から「画像の圧縮は○○○のソフトでお願いします」と依頼を受けても、そのソフトのWindows版が存在しない場合には、自分で類似の機能を持ったソフトを探し出す必要があります。
利用者人口の多いWindowsの方が、対応しているソフト(主にフリーソフト)の数は多いのですが、中にはMacにしか対応していないソフトも存在しており、OSが違うことの不便さを感じる機会は意外にあります。
同じブラウザでも、WindowsとMacで見え方が違う場合がある
ChromeやFirefoxなどはそれぞれWindows版とMac版が開発されているため、どちらのOSでも共通して使うことができます。
ただし、同じChromeで閲覧していてもWindows版とMac版でWebサイトの表示が異なることが稀に発生します。
「Chromeで見た時のここのデザインを、こう直して下さい」と指摘されても、WindowsとMacで見え方に違いがあると、お互いに「?」となってしまいますよね。
こちらも取引先と同じMacを使用していれば、こういったトラブルも防ぐことができます。
④MacはiPhoneとの親和性が高い
多くのユーザーのWeb閲覧方法がパソコンからスマートフォンに移り変わり、そして、スマートフォンの機種別国内シェアでダントツ1位をキープしているiPhone。
そのiPhoneと同じメーカーが開発しているMacですので、この2機種の親和性が高いことは言うまでもなく、それだけでMacを選ぶ理由にもなり得る部分だと思います。
結局のところ、WebエンジニアはMacを使うべき?
「結局のところ、WebエンジニアはMacを使うべき?」
この質問に対しての回答は、「WindowsとMacの2台持ちがベスト!難しければ無理してMacを使わなくてもWeb制作は可能」です。
やはり様々な環境でWebサイトの表示や動作が確認できるよう、WindowsとMacの二刀流がベストですが、ぶっちゃけWindows一台でもバリバリWebエンジニアとしてのお仕事はできます。
ただ、本記事でご紹介したように、Macが手元にあった方がWeb制作の効率と精度が上がるのは確かです。
もしも今Windowsを使用してWeb制作を行っている方で、本記事の内容に共感する部分があった方は、Macの購入を検討してみても良いかもしれません!
それでは、良いWebエンジニアライフを!
【追記】MacBook Pro 16インチを買いました
私事で恐縮ですが、先日MacBook Pro(16インチ)を購入しました。
私の懐事情では一括払いでの購入が厳しかったので、Apple公式サイトから24回払い(無金利キャンペーン利用)で購入。
決して安い買い物ではありませんが、以下の3つが購入の決め手になりました。
- PhotoshopやIllustratorをもっと快適に使いたかった
- 動画編集にも興味があり、快適に編集できるパソコンが欲しかった
- 店頭で見て純粋に「MacBookかっこいい」と思った
「ほとんどWeb制作に関係ないじゃん!」と言われるかもしれませんが、Webサイト制作の制度をより高めたいと思っていたのと、上記の需要が一致した結果です。(本当です)
MacBook Proの使用感については、後日別記事にてご用意させていただきますので、興味のある方は引き続きよろしくお願いいたします。