クライアントから新規案件の依頼が来たけど、今は忙しくて対応できない
いま作業している仕事の難易度が高すぎて自分では対応できなさそう
そんなときは、クラウドソーシングで仕事をワーカー(働き手)に依頼するという選択肢もありです。
フリーランスや副業で働いている方にとって、クラウドソーシングは「仕事を受注するツール」かもしれませんが、「仕事を依頼するツール」としても活用できるようになれば、仕事の幅が広がり収入アップにも繋がります。
ということで、今回はクラウドソーシングで仕事を依頼するメリット・注意点について解説していきますので、興味のある方は参考にしていただければと思います。
この記事を書いた人
DoGgy(2級ウェブデザイン技能士)
30歳で大手メーカーの営業マンを辞めて未経験からWeb制作を独学。現在は在宅フリーランスとして月平均50万円稼いでいます。
当ブログでは「在宅ワークの初め方」や「Web制作」について発信中!
クラウドソーシングで仕事を依頼するメリット
まずはクラウドソーシングで仕事を依頼するメリットを解説していきます。
クラウドソーシングで仕事を依頼するメリットは以下の4つです。
- 働き手がすぐに見つかる
- 外注の手間とリスクを最小限に抑えられる
- 発注する側の目線がわかる
- 働き手からスキルを学べる
働き手がすぐに見つかる
近年では在宅ワークの需要拡大もあり、クラウドソーシングの利用者は大手クラウドソーシングサイトであるクラウドワークスで300万人を超えているそうです。
僕もクラウドワークスでWeb制作の仕事を依頼する機会が多いですが、ほとんどの案件で募集を開始してから24時間以内にワーカーを見つけられています。
仕事でイレギュラーな事態が発生して、「突発的に外注が必要になった!」という場合でも短時間で依頼先を見つけられるのが心強いです。
外注の手間とリスクを最小限に抑えられる
通常、企業や個人が一対一で仕事を依頼する際には以下のような手間やリスクが付き纏います。
- 仕事の依頼の際に契約書の準備が必要(手間)
- 支払いのタイミングで揉める(リスク)
- 依頼先と突然連絡が取れなる(リスク)
手助けが必要だから仕事を依頼したのに、結果的に作業が遅れてしまっては意味がありませんね。
一方でクラウドソーシングの場合は、サイト上で契約条件(作業費・納期など)を合意のうえ、契約(発注)をした時点で依頼者と依頼先の間で業務委託契約が締結されるので、契約書関連の手間は不要です。
また発注者と受注者が合意した場合に秘密保持契約も結べますが、こちらもサイト上の手続きで完結します。
※契約画面が書面の代わりとなるので、別途契約書面の発行は必要なし。
支払いの仕組みはどうなってるの?
殆どのクラウドソーシングでエスクロー(仮払い)方式が導入されているので安心です。
これにより、例えば「依頼先と突然連絡が取れなくなり成果物が納品されない」といった場合には、運営会社から仮払いした分の費用が依頼者に払い戻しされるため、ムダに作業費を支払うリスクを抑えられるという訳です。
発注者の目線がわかる
フリーランスや副業で働いている方は基本的に依頼される側の立場を多く経験していると思いますが、発注者側に回る経験ってなかなか無いですよね。
しかしクラウドソーシングで発注先を自分で選ぶ経験をすることで、今まで見えなかった依頼する側の目線がすごくわかるようになります。
例えば「この人の提案文は印象が良いから真似してみよう!」とか「これくらい実績を書いてくれると信頼できる!」等々。
自分の提案文をブラッシュアップするきっかけになりますし、ビジネスにおいて「相手側の立場にたてる」というのは大きな強みとなるため、経験しておくと今後の財産になるでしょう。
働き手からスキルを学べる
副業やフリーランスで未経験の仕事を初めたばかりの人が案件を受注した際に「この作業は今の自分には難しい…」と思うようなこと、あると思います。
僕が未経験からWeb制作でフリーランスになりたての頃も、「ここってどういうコードで組めばいいんだろう?」とGoogleで調べまくりながら作業を進める事が多かったです。
でも内容が専門的すぎて「ネットでは解決策が見つけられない!」という場合は、難しい箇所だけスポット的にクラウドソーシングで外注しました。
ただし同じ内容で何度も依頼するようでは作業効率が落ちますし、外注に掛かる費用だけ自分の取り分が減ってしまいます。
そこでワーカーに納品して貰う際に、「自分ではここがよくわからないのですが、宜しければ教えて頂けますか?」といった様にお願いしてみましょう。
依頼人からの質問なので、ワーカーも快く回答してくれるはず!
このようにして、自分で調べるだけでは得られないような知識(スキル)を人から直接教えて貰えるチャンスなので積極的に活用していきましょう。
仕事を外注するときの注意点
ここまでクラウドソーシングで仕事を依頼するメリットについてお話してきましたが、仕事を外注する際の注意点についてもご紹介しておきます。
その案件、外注しても問題ない?
まずは、あなたとクライアント(あなたに作業を依頼している人)との間で業務委託契約や秘密保持契約(NDA)を提携している場合は、外注に関する制限が無いことを確認しましょう。
制限…どんなのがあるの?
例として、クラウドワークスで発注者と受注者が合意した際に締結できる秘密保持契約の内容を見てみましょう。
第3条(秘密保持)
【共通】秘密保持契約の内容について【クラウドワークス】
1.甲および乙は、相手方から開示された秘密情報を秘密として保持し、事前に開示者の書面による承諾を得ることなく、本件検討以外の目的での使用、第三者への開示または漏洩をしてはならない。
2.甲および乙は、相手方から開示された秘密情報について、自己の役員または使用人のうち、当該秘密情報を業務遂行上知る必要のある者に限定して開示するものとし、それ以外の役員または使用人に対して開示または漏洩してはならない。
3.甲および乙は、その業務の一部または全部を第三者に委託し、または第三者と共同して業務の一部または全部を遂行する場合といえども、事前に開示者の書面による承諾を得ることなく、相手方から開示された秘密情報を当該第三者に対し開示または漏洩してはならない。
なるほど、よくわからん。
上記では、業務を委託する際には事前にクライアントに書面で承諾を貰う必要があると記載されています。
もしも上記のような制限があるにも関わらず、クライアントの了承を得ずに外注したことが発覚すると、最悪の場合は裁判沙汰に発展してしまう恐れも…。
「特に外注に関する契約は結んでいないよ!」という人でも、心配な場合は念のためクライアントに確認をしてから進めると良いでしょう。
支払いの条件を明確に記載しよう
クラウドソーシングでワーカーを募るための募集文を書く際には、ワーカーに支払う報酬額の項目で以下を明確に記載しましょう。
- 税込 or 税抜
- システム利用料込み or 抜き
これらの認識を事前に依頼先と合わせておかなければ、いざ発注!となった際に「事前に聞いていた金額が違う」と言われて手続きがスムーズに進められなくなる可能性があります。
システム利用料ってなんぞ?
クラウドソーシングにはシステム利用料という仕組みが存在し、発注者が支払った金額から3%〜20%ほど引かれた金額が受注者に振り込まれます。
※基本的にシステム利用料は受注者が負担する仕組みのサイトが多いです
つまり税込30,000円の案件を発注し、ワーカーに支払ったとしても、そこからシステム利用料20%が引かれた24,000円がワーカーに振り込まえるため、6,000円の差額が発生します。
また「税込 or 税抜」についてもトラブルを回避するために確実に記載しましょう。
例えば募集文に「作業費30,000円で募集します!」と記載したとして、税込の場合は30,000円の支払いでOKですが、税抜の場合は消費税10%が乗った33,000円の支払いが必要になります。
以上のように、発注者と受注者で報酬金額の認識のズレが発生しないよう、募集文には「作業費: 30,000円(税込・システム利用料込)」といったように明記しましょう。
こうすることで「こちらは30,000円ポッキリ支払いますよ〜。あなたには24,000円振り込まれますよ〜。」と伝えられます。
依頼先選びは慎重に!
クラウドソーシングでは大勢のワーカーが仕事を探しているので、案件の募集文を掲載してからアッという間に2ケタ以上のワーカーが応募してくることも有るでしょう。
応募してくれた全てのワーカーが素晴らしい対応をしてくれる人物だと有り難いのですが、実際はある程度の吟味が必要になります。
どこを見て決めればいいのかな?
応募してくれた人のプロフィールページを見ると、過去に依頼をしたクライアントのレビュー(感想)や、5ツ星評価が見られるのでチェック!
またプロフィール文の中に過去の実績や、ポートフォリオサイトへのリンクが記載されている場合は併せてチェックすると良いでしょう。
「この人なら任せても大丈夫そう!」という人物が見つかったらメッセージを送信して取引を進めます。
仕事の依頼にオススメのクラウドソーシングサイト
最後に仕事の依頼にオススメのクラウドソーシングサイトをご紹介します。
といっても、単純に利用者が多いサイトの方がワーカーが早く見つかりやすいという理由で下記3サイトがオススメです。
- クラウドワークス ⇒ 登録者数: 300万人以上(2020年2月時点)
- ランサーズ ⇒ 登録者数: 100万人以上(2019年8月時点)
- Craudia(クラウディア) ⇒ 登録者数: 100万人以上(2021年12月時点)
定番サイトばかりですが、運営期間も長く安心して使えるという点でも間違いないでしょう。
僕はクラウドワークスをメインに利用していますが、依頼先が中々見つからない時はランサーズとクラウディアで同時に募集したりもします。
まとめ
今回はクラウドソーシングで仕事を依頼するメリットや注意点についてご紹介しました。
クラウドソーシングを上手く活用して、あなたのビジネスがより発展することを願っています。
それでは今回はこの辺で失礼します!